Generative AIの市場
2017年では23件の資金調達で$71M
2021年では105件の資金調達で$1.5B
2022年では110件の資金調達で$2.6B
と急速に市場の注目を集めています。Generative AIには多くの産業においてとてつもないゲームチェンジを起こす可能性があり、多くの企業や投資家たちがいち早くリーチしようとしていることが伺えます。2022年には既に6社のユニコーンが存在しています。Generative AIに特化したスタートアップやピッチ資料にAIを加えVCからの資金調達を受けやすくするスタートアップも増えているようです。売り上げの50倍から100倍での資金調達も可能ではないかと言われています。
Text2Text
こんにちは!ANOBAKAインターン生の生田です。今回はChat-GPT を代表とするText to Textのサービスに注目して紹介していきます。
Jasper
マーケティングやセールスチーム向けのGenerative AIプラットフォームです。直近2022年シリーズAで$125Mを調達し、評価額$1.5Bのユニコーンとされています。
ブロガーやライター、マーケッターをターゲットとしたサービスです。ブログ記事、セールスレター、メールコピー、SNSの投稿などマーケティングで必要なコンテンツは、すべてJasper AIで自動で作り上げることが可能で、すでに29以上の出力言語に対応しています。主な使い方としては作りたい文章(会社紹介、謝罪のメール、Instagramのキャプションなど)にあわせてテンプレートを選択し基本情報を入力するとそれに合わせた文章を生成してくれます。既に66種類以上のテンプレートが用意されており幅広いシュチュエーションに対応しています。webの10%でトレーニングされ顧客特異性に合わせて調整されたGPT-3.5を搭載している点において優れていると言われています。工程の数は対話型のAIよりも多くなりますが、よりシュチュエーションにマッチした回答を得られるのでビジネスシーンにおいては対話型よりも有効活用できるのではないでしょうか。
例 : Instagramのキャプションの場合→写真の説明(ex高校の同級生との飲み会での集合写真)→キャプションの口調を選択→言語の選択→出力
また画像の生成も可能となっています。プロンプトを書き画像のスタイルを選択します。媒体 (キャンバス、パステルなど)、アートスタイル(ヴァン ゴッホ)、ムードなどを選択し、より自分のイメージに近い画像に近づけていくことができます。
会社名:Jasper
場所:テキサス.US
累計調達額:$131M
最新調達額:$125M(2022/10/18)
調達ラウンド:シリーズA
URL : https://www.jasper.ai/
Wordtune
WordtuneはAI21Labsによって提供されるライティングに関する体験を飛躍的に向上させるText2Text Generative AIです。Wordtune にはAI21Labs 独自の言語モデルが搭載されています。AI21LabsではAIが文章の意味や文脈を理解することを重要視していることでより自然で正確な自然言語処理を可能にしています。Wordtuneはユーザーが言葉の意図や意味を正確に表現するために、オリジナルの文章をシュチュエーションに合わせてより最適なトーン、文章量に書き換えたものをいくつか提案しより良い文章作成の手助けをしてくれます。
またWordtuneの新機能としてWordtune Spicesも発表されています。Wordtune Spicesは書き換えよりもライティングにおける新たなアイデアをユーザーに提供することにフォーカスされています。オリジナルの文章をもとに統計データやジョーク、反対の意見など様々なアイデアを提案しユーザーに変わり執筆してくれます。さらにデータの引用元の記事などを明確に表示してくれるので情報の正誤を簡単に確かめる事が可能です。
会社名:AI 21Labs
場所:イスラエル
累計調達額:$118.5M
最新調達額:$64M(2022/07/12)
調達ラウンド:シリーズB
Lavender AI
LavederはGenerative AIと行動心理学を用いたセールスEメールのコーチングプラットフォームです。ユーザーが顧客に送る予定の営業メールを分析し、より良い返信率を獲得するのに貢献します。Lavender内ではEメールはAIにより分析され0から100のスコア(100が最高)で評価され、それと同時にEメールのどのポイントにどのような問題、改善の余地があるかなどを教えてくれます。また問題の見つかったポイントにおいては改善された文章をAIがリライトし提案してくれます。またメールの受信者及びその会社の周辺情報を表示し顧客一人一人にカスタマイズされたEメールの作成にも役立ちます。
また実際に送ったセールスメールに関する様々なデータが単一のダッシュボードで管理されユーザーのメールを評価しています。こうすることで追加のサポートやコーティングを必要とする従業員を特定する事ができさらに業務の効率化を図る事が出来ます。
会社名:Lavender
場所:ニューヨーク.US
累計調達額:$13.2M
最新調達額:$11M(2023/02/02)
調達ラウンド:シリーズA
URL : https://www.lavender.ai/
Woebot
WoebotはWoebot Healthが提供するAIを活用したメンタルヘルスチャットボットです。認知行動療法(CBT)や対人関係療法(IPT)、弁証法的行動療法(DBT)などのメンタルヘルスケアにおける臨床試験済みの治療アプローチとAIを組み合わせているのが特徴で、自然言語処理と組み合わせることで、チャットボットが自然な会話を提供し、3日から5日で蓄積されたデータからパーソナライズされたサポートを提供してくれます。
まず初めにWoebotの質問に答えることによりユーザーの心理状況や行動を把握します。その後フリーテキストでのチャットを進めより深くユーザーについて理解します。それらの質疑応答が終わった後にWoebotから動画や言葉遊びなどのコンテンツが送信され、ユーザーはそれらを実行します。うつ病などのメンタルヘルスは場所、時間を問わず人々を苦しめます。その点においてWoebotは24時間いつでも利用可能です。また、人に話しにくいメンタルヘルスの問題であってもチャットボットになら話しやすいというメリットもあります。
会社名:Woebot Health
場所:サンフランシスコ.US
累計調達額:$123.3M
最新調達額:$9.5M(2022/03/15)
調達ラウンド:シリーズB
Perplexity Ask
Perplexity Askは、Perplexity AIが開発した世界初の会話型検索エンジンで、ユーザーが入力した質問に対して、GPT-3やBingなどの大規模言語モデルのAPIを使用してウェブサイトの検索を行い、その検索結果から得た情報を要約して回答します。基本的にはChat GPTと同じで対話型のチャットボットです。2022年12月8日に最初に公開されました。
PAの強みは、回答に必要な情報が学習データに含まれていないときに、一見正しく見える適当な作り話を返すことなく、ネットで検索して必要な情報を集めることですが、正確な情報を集めても、要約に失敗して誤った回答を返すこともあります。ただ、Chat GPTよりも優れている面として根拠となる情報を検索して探すことによって、適当な作り話をすることが減ります。またソースとなったURLを提示してくれるので信憑性が怪しい情報があっても、URLをたどることによって、内容を容易に確認することができます。より正確性が求められる場面においてはPAを使用する方が安心なのではないでしょうか。また質問に関連する新たな質問を提案してくれるのでよりスムーズに対話を行うことが可能になっています。
AIリテラシー
Generative AIは今後私たちの生活を大きく変化させることは間違いないでしょう。私たち人間が想像しきれない範囲の事象を効率的で網羅的に提案してくれるようになります。しかし信憑性においてChat GPTなどのチャットボットはGoogleやその他の検索エンジンと比較すると情報の信憑性においてはまだまだ及びません。Googleは1つの検索に対して数十個の結果を表示しています。それはGoogle自身が表示される答えの不確実性を理解しているからであり、複数のオプションを提示することでユーザーに比較、選択の余地を与えているのです。それに対しChat GPTは単一の答えしか表示しません。つまりユーザーは得られた解答をより深く疑わなければいけなくなるのです。この動作がユーザーに受け入れられるかは今後大きな課題になってくるでしょう。
また検索エンジンに比べると回答(信憑性を除いて)にたどり着くのがとても容易になります。多くのユーザーが誤った情報を入手しそれらを正だと判断してしまえば、これまで培われた経験や文化などが消失してしまう可能性もあります。
これらのAIを使用するユーザーは「検索」と「生成」というのは全く別物である認識を持つ必要があります。「検索」とは私たちの経験や知識または他者の経験や知識などの膨大な情報からノイズとなるものを弾き必要な正解を導き出す作業です。それに対し「生成」とは少ない情報を周辺知識(ノイズも含む)を元に膨らませアウトプットするものです。この違いを理解した上でGenerative AI を私たちの生活に溶け込ませていくことが重要なのではないでしょうか。
次回はText2Imageに関するGenerative AIを紹介します!
参照
https://www.sequoiacap.com/article/generative-ai-a-creative-new-world/
https://www.mckinsey.com/featured-insights/mckinsey-explainers/what-is-generative-ai
https://www.cbinsights.com/research/generative-ai-funding-top-startups-investors/
https://a16z.com/2023/01/19/who-owns-the-generative-ai-platform/
https://note.com/kapimaru/n/na668b595f0ab
https://note.com/it_navi/n/nfd29236cad63#7459e875-bfc5-4bd1-b858-6bffcfc35cee
https://gigazine.net/news/20230202-microsoft-bing-gpt-4/
https://gigazine.net/news/20230119-chatgpt-vs-claude/
https://toyokeizai.net/articles/-/648425
https://qiita.com/omiita/items/c355bc4c26eca2817324
https://kigyolog.com/article.php?id=1758
https://tt-tsukumochi.com/archives/6457#vk-htags-19575b29-bb8f-4907-80f1-6b1c78d54c8b
https://takeofujii.net/jarvis-japanese/#Jasper_AI
https://www.paloaltoinsight.com/2023/02/08/jasper/
https://base10.vc/research/generative-ai
https://becomeawritertoday.com/wordtune-review/
https://techcrunch.com/2023/02/02/lavender-lands-13-2m-for-its-ai-powered-email-marketing-engine/
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20230201-00335317
https://note.com/sangmin/n/n08ec8100a8ee