コロナ禍の中で、否応無しにオンライン勤務が浸透したこの1年間。
慣れないオンライン中心とした生活への適応に苦労する一方で、通勤時間の圧縮や業務効率化が進んだことで働き方の自由度は増したように思います。
今までは出社の縛りで副業に手を出せなかった方や地方の優秀な人材も、オンライン化によって新しいワークスタイルの門戸が開かれたのではないでしょうか。
世間では求人倍率の低下が叫ばれ、売り手市場から買い手市場に一気に変化したと言われていますがスタートアップの現場では優秀な人材は引っ張りだこです。
昨今では正社員だけではなく業務委託中心にチームを作り、PMFするまで走り切るスタートアップも増えてきています。
もちろん数名の業務委託マネジメントであれば手間も少なくできるかもしれませんが、人数が増え続けることで管理コストも増えていきます。
そこで今回は、業務委託管理に便利なフリーランスマネジメントシステム(FMS)の海外ツールについてご紹介したいと思います。
<海外> フリーランスマネジメントシステム
◆kalo
URL: https://kalohq.com/
創業:2014年
創業者:Peter Louis Johnston
ラウンド:シリーズA (2017年3月23日)1310万ドル
総資金額:28.2百万ドル
機能:
ダッシュボード管理、フリーランサー検索(スキル検索/キーワード検索)、タグ管理、評価&レビュー、稼働率のリアルタイムトラッキング、契約書・メモ管理、請求書承認、招待リンク
会社名: Kalo Industries, Inc
GoogleやGoProが導入しており、G2.comでも上位にランクインしています。
数百名〜数千名のフリーランスをマネジメントするにあたって、一人ひとりがどういったスキルセットを持っているか調べるのは骨が折れますが、kaloであればキーワード検索が可能。適したスキルをもったフリーランスをすぐに見つけることが可能です。
◆SHORTLIST
URL: https://shortlist.co/product/
創業:2015年6月15日
創業者:Joey Frasier、Martin Konrad
ラウンド:シード(2017年5月24日 ) 370万ドル
総資金額:450万ドル
機能:
採用管理、候補者CRM、プロフィール管理、プロジェクトダッシュボード、タスクの割当、タイムトラッキング、承認管理、請求書&経費生成、SOW交渉、競争入札、RFx機能
会社名: Shortlist Project Inc.
世界で70,000人を超えるユーザーがいるプラットフォーム。
特定の対象分野の専門知識またはスキルを持つフリーランサーをデータベースで検索可能です。また、プラットフォームでフリーランスに直接メールを送信し、彼らの可用性を一目で確認できると非常に便利です。
◆TalentDesk.io
URL: https://talentdesk.io/
創業:2017年1月
創業者:Xenios Thrasyvoulou
ラウンド: 情報なし
総資金額:情報なし
機能:
内部チームのオンボーディング、エンドツーエンドのプロジェクト管理、統合請求、グループコラボレーション、タレントソーシング
会社名: TalentDesk.io
英国を代表するフリーランスマーケットプレイスであるPeoplePerHourを支えるチームによって構築されたサービス。
フリーランスだけではなく、リモートワークする社内チームの管理や、コラボレーションするためのエンドツーエンドのソフトウェア。 コロナ禍によって分散したチームを管理するのに適しています。
◆Bonsai
URL: https://www.hellobonsai.com/
創業:2016年
創業者:Matt Brown, Matt Nish
ラウンド:プレシード(2016年3月22日) 12万ドル
総資金額:12万ドル
機能:
契約書作成、プロジェクト管理、クライアントCRM、タイムトラッキング、請求書作成&支払いリマインド、タスク管理、経費追跡、収入報告、税務管理
会社名: Bonsai Inc
米国、カナダ、英国、オーストラリアなど国際的にカバーしており、180の通貨がサポートされています。
いずれのスタートアップも2010年代半ばに創業しており、フリーランス人口の増加とともに成長しています。日本でも副業解禁、オンライン勤務シフトの流れからこういったフリーランスマネジメントツールの拡大を見越して新規事業開発を行う企業/スタートアップも出てきています。
今後も成長が見込める面白い領域かと思いますので、こういった領域に興味がある方がいれば、@kazuaki910 まで是非ご連絡ください。