シード起業家に伝えたいこと
萩谷: では最後にですね、被ってしまう部分もあると思うのですが、今回シードの起業家の方たくさんいらっしゃるので伝えたいことをそれぞれお話ししてもらって締めようかなと。
じゃあ松本さんからお願いします。
松本: 言えることはあんまりないというか、おこがましいんですが。みなさん、僕もシードの時を振り返るとですが、おそらくとても辛いと思います。辛い時もあると思うんですけど。
そういう時はほんとに萩谷さんをうまくメンターとして活用していただければ(笑)。萩谷さんは本当飛んで飲みに来てくれます(笑)。
萩谷: (爆笑)
松本: 飲んで一緒に朝まで飲んで、萩谷さんの家の近くで僕が寝てしまったり、萩谷さんの家に行ったりだとか(笑)。本当に辛い中サポートしてくださったのは萩谷さんと会社の仲間と妻と。そういう支えてくれる、応援してくれる人たちをうまく使うというか、甘えていいと思うんですよ。
そこはこのANOBAKAという会社の大きな価値だと思うので、うまく活用していただけるといいのではと思います。
萩谷: ありがとうございます。また行きましょう。
石井: 最後やりたくないので(笑)。そんな偉そうなことじゃないんですけど、僕は何をするかよりも誰とするかだなってシード期思っていて。萩谷さんよくうちの会社知ってくれていると思うんですけど、創業した時のメンバーめちゃくちゃ今でも仲がいいんですよ。
萩谷: そうですよね。
石井: 背中を預けられる関係性って最初に作れるかどうかが大事だと思うんで。しんどい時こそ。一緒に仕事するとか、一緒に悩み聞くとか。それこそVCさんとかでもいいと思うんですけど。そういう仲間が一人でも多い状態に持っていくのがシードを乗り切るには一番大事なことなんじゃないかな。
やることはどうせピボットするんで（笑）こんなこと言うと怒られますけど。だけれども、人間は簡単にピボットできないですからね。そういう意味では誰とやるかが大事なんじゃないかなと思っています。
萩谷: なるほど。その誰とやるかってところを選ぶのは能力とかってよりはカルチャーが重要ですかね。
石井: そうそう。背中が預けられるかだと思うんです。特に最初は。一緒に夜中までオフィスにいられるとか、飲んで寝ちゃうとか。そういう風なところに一緒にできるかって少し部活っぽいところあると思うんですけど、最初はそういうカルチャーって大事なんじゃないかなと思います。
萩谷: ありがとうございます。では最後に我妻さんお願いします。
我妻: 僕がもう一回シードでやったとして、大事なことはお金を使うってことですよね。僕は余命1年が健全だと思っています。
一年で使い切って、次のファイナンスに挑むっていう。その代わり、付加価値をいっぱい出して会社のバリュエーション上げて次のラウンドに行くっていうのが絶対正解だと思っているので。
1億円調達したんで、5年は食えるなって。そうやると期待にも答えられないし、スタートアップの存在意義にも関わってくる。しっかりお金を使っていくというのが大事だなと思っていますね。起業家として責任を持ってお金を使うっていうのをやったほうがいいかなと思いますね。
めちゃくちゃ優秀で頭のいい人が日本中から集まって金融機関で働いている。その人たちがもっとお金を増やすのが上手だろうということでANOBAKAはじめGPにお金を出資するわけですよね。そこも優秀な人がいっぱいいて。
その人たちがさらにもっとお金を増やすのが上手だろうということで僕らに出資している訳なんで。これを使わないっていうのは無責任かなと思いますし、次がないと思うので。しっかりアクセル踏むというのが大事だなと思いますね。
萩谷: 踏み時をしっかり見極めて。
我妻: 助太刀はハラハラさせすぎましたけど(笑)。
萩谷: いえいえ全然(笑)。
ほんと大事ですよね、そこのバランス。攻める時に攻められないといつまで経っても大きくならないっていうところから本当に感じますね。
はい、ありがとうございます。では、お時間になりましたので素晴らしいお話をしていただいたみなさんに大きな拍手をお願いいたします。
(一同拍手)
